会長所信

第46期 スローガン

よりそう気持ちで
WE SERVE

会長所信

 アメリカ大統領にドナルド・トランプが就任して以降、経済の先行きの見えない状況が続いております。くわえて、昨年より続く円安により輸出関連企業は過去最高益だったとの話も耳にしますが、一方相互関税の先行きが見えない中、輸入品の高騰により生活分野にまでその影響が波及し、さまざま分野で値上げラッシュが続いている状況です。消費者物価指数で確認してみても、2025年1月の発表で、前年同期比4%、前月比0.5%と、数値的にも急速なインフレが進んでいるのは明白です。
 このような経済的な背景がある中、政府の言う国民の賃金上昇率は5%を超えているとのことですが、この数値は大企業により引き上げられており、経済を支える20人以下の中小企業の約4割は賃上げすることができず、経済弱者の生活はこれまで以上に苦しいものとなり、日本人の経済格差は広がる一方となっているのが現状です。 そして経済格差の弱者にあたる貧困に関しては、2021年の段階でも貧困率は15.7%と諸外国と比較して高いものになっており、眼に見える華やかさの裏に貧困が忍び寄っていることは明白です。
 改めて日本の未来を考えた時、世代に関わらず明るい未来は想像できず、大きな不安を抱えながらの生活を余儀なくされると思います。若年層は、上がらない給与の中、社会保障の担い手としての責任だけ押し付けられ先行きの見えない不安を感じ、ご高齢者は、介護が必要となった時の社会的・経済的な支援や、進化する情報技術に対する対応の遅れ、自然災害時など有事の際の対応などに不安を抱いていらっしゃるものと思います。
 このような、先行きに不安を抱える状態だからこそ、我々の社会貢献活動は金銭的な支援のみならず、心の支援が必要な状況なのではないでしょうか。個人が抱える不安は多種多様。そして、真の不安はなかなか表面化しないものです。そのようなセンシティブな部分にアプローチしなくてはならないが故に、我々は弱者に対して寄り添い、不安に共感し、手を差し伸べる必要があるのです。
 社会の抱える不安に対して活動できる内容は限られているとは存じますが、社会に、そして個人の寄り添い、我々のできる社会貢献を全力で考えていきたいと思っております。
ぜひご理解いただき、これまでと変わらぬご指導・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

東京豊新ライオンズクラブ
第46期 会長 鈴井 桂司

第46期基本方針

  • (1)未来をになう世代に対する積極的な支援
  • (2)出向者への理解と支援

ガバナーズ・スローガン

広げよう 奉仕の輪・仲間の和

ガバナーズ・テーマ

女性・若者の力を生かし多様な仲間と共に未来へつなぐ奉仕

ガバナーズ・カラー

PANTONE 1585C(濃いめのオレンジ)