~2011年7月9日・石巻市役所と牡鹿半島鮎川地区へ取材~
震災から4カ月のニーズ変化・経済活動の復活支援方法を考える
報告:赤尾嘉晃
2011年6月に石巻市役所からの依頼で、同市牡鹿半島鮎川地区の生活の質向上を目的として発電機を4台寄贈(震災支援LCIF経由)いたしました。
今回の訪問は、使用状況とニーズ変化、今後の支援をリサーチするため石巻市役所産業部商工観光課と石巻市役所牡鹿総合支所へ伺いました。
東日本大震災より4ヶ月経過し、ある程度街の機能が回復しているのではと訪れましたが、駅前商店街はシャッターが閉じられたままのお店が多く、津波被害が激しい地区の瓦礫整理は、まだまだ進んでいない状態でした。
寄贈した発電機は、牡鹿支所に隣接している公民館で使用されていました。公民館は電気の回復が遅れている施設であり、市民生活支援やボランティアの方々の作業配置などに役立っていました。
経済活動では、一部の商店(かまぼこ屋、お茶屋、酒屋、CVS、レンターカー)が元気にお店おを開いていました。同市にとって基幹産業である漁業、水産業が岸壁沈下(▼1.5M)や漁船、漁具の喪失、流失で再開できていない現状でした。
支援ニーズとしては、魚の取引において氷の手配が難しい状態で(塩釜港から譲ってもらっている)この夏、製氷機があれば魚を中心とした商い復活の可能性が広がると情報を頂きました。元商業地広場で復興市場などを開催する場合のテント(将来的には固定店舗を構えてもらう)の不足、そして清掃作業に必要な土のう袋、感染症予防の消毒薬・殺虫剤などが常に必要な状況です。
土木や設備では、漁港の岸壁整備、漁船、漁具、大型冷蔵庫が早急に整うことにより、漁業、水産業が復活して街、市民生活に活気が戻ると思われます。経済的復活が市民皆を元気にする、この点への支援が今必要と取材でわかりました。
結びに、復興作業多忙の中、牡鹿総合支所の沼倉次長兼課長、大久保課長補佐、そして産業部商工観光課の佐藤課長、畠山課長補佐の皆さまから様々なコメント、丁寧なご対応を頂戴し、改めて感謝申し上げるとともに、石巻市の一日も早い復興を祈念申し上げます。
(取材:東京豊新ライオンズクラブ 岩村L、赤尾L)